テント&タープについて(7):山岳テント
登山に使用するために設計された究極のテントです。背負って山岳活動を行うため、軽量性、そして荒天時やグローブ着用時の操作性や耐風性など極地性能を最優先に設計されており、居住性や快適性はあまり重視されていません。
また、素材も軽量薄手で強度の高い特別なものを用い、設計と作りこみもかなり手の込んだものなので、テント自体が小さく一見単純に見えますがかなり高価な印象かと思います。
大まかに分けると種類は、自立式と非自立式の違い、そしてダブルウォールとシングルウォールの違いになります。
まずは自立式/非自立式の違いですが、前者はフレームがテント本体に固定され地面とは完全に独立、ひっくり返しても形状が崩れないもの。後者はフレームを地面に固定するために、地面がないとテント形状を維持できないものです。後者のほうが軽量化できる傾向ですが、最近は素材&加工化技術が高まり、自立式でも充分軽量なものが多いです。
次に、ダブルウォール/シングルウォールの違いですが、基本的にダブルウォールが主流。ダブルウォールはテント本体(インナー)の外側にフライシートを被せるタイプで、気温維持や結露減少の性能が高く快適です。シングルウォールはテント本体がフライシートの機能をし、1枚の幕体なので軽量になりますが結露はひどく気温調整性能も低いです。結露対策に高価な防水透湿素材(防水性と通気性の相反する性能が外幕素材に求められる)のゴアテックスをフライシートに用いたものもありますが、素材そのものの重量が嵩むため圧倒的な軽量化にはなっていません。
よっぽどの理由がない限り、オーソドックスな自立式&ダブルウォールをチョイスするのが賢い選択です。
このジャンルはやはり信頼性の高いメーカーのものを選ぶこと、そしてスペックと性能・仕様が自分のニーズに合っているかを充分に検討する必要があります。安全と命をお金で買うようなものです。少し高価でも妥協せず、納得できる高い性能のものを選ぶことが肝要です。
山岳テントののオススメプロダクトはこの4つです。
モンベル ステラリッジ
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1122464
アライテント エアライズ
http://www.arai-tent.co.jp/lineup/tent/air2.html
プロモンテ VLシリーズ(旧ダンロップ)
http://www.hcsafe.co.jp/t_vlseries.html
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